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お中元 マナー

みなさんはお中元を贈ったことがありますか?

そろそろ百貨店やスーパーなどで「お中元」の広告を見かけ始める時期ではないでしょうか。

今回はお中元の起源から、失敗しないお中元マナーなど基本的な内容を、

ギフト歴20年以上のギフトコンシェルジュひろせがお伝えして参ります。

 

お中元の起源について

お中元 イメージ画像

中国の古くからのお祭りに、

神様にお供えをして穢れを清める日という1月15日の「上元(じょうげん)」、7月15日の「中元(ちゅうげん)」、10月15日の「下元(かげん)」の「三元」があり、そのうち「中元」が日本に伝わったとされています。

そこに、日本の習わし、先祖にお供え物や贈り物をする仏教の盂蘭盆会(うらぼえん・7月15日)が重なり、

祖先の霊を祭るための供え物を親類や近所の人に配る習慣になりました。

その後、お世話になった人にも贈り物をする習慣へと変わり、今の「お中元」の形になったと言われています。

 

お中元はいつ贈る?

疑問

お中元には一年の上半期の区切りという意味があるため、6月下旬から8月上旬までの間に贈り物をします。

地方によって贈る時期が違うため注意が必要です。

・関東:7月初旬頃~15日頃

・関西以西:8月初旬~15日頃

しかし、最近では関東地方の期間に贈るところが多くなっています。

※西日本では7月中旬から8月15日までに贈るという方が多くなってきています

贈る側と受け取る側で地域が変わる(西日本と東日本)場合は注意が必要です。

 

【意外と知らない】「暑中御見舞」と「残暑御見舞」の違い

暑中御見舞

どちらも「厳しい暑さの中、相手の健康は見舞う便り」ということは同じですが、「暑中御見舞」は“夏本番”を見舞うもの。

つまり夏の暑さのピークということになります。

残暑御見舞

そして「残暑御見舞」は“暦は秋だがまだまだ続く暑さを見舞う”ということになります。

似た漢字なので迷ってしまった際は、この意味合いを思い出してい頂けるとどちらを選択したらいいか参考になるかと思います。

 

お中元の喪中の人への贈り方

お中元 喪中

よく「喪中の時に贈ってはいけないのでは?」という質問をいただきます。

しかし、お中元とはお祝いではないので、贈り主・先様のいずれかが喪中であっても、差し支えはありません

ただ、四十九日を過ぎていない場合や、先様が気落ちされていると感じたら時期をずらして「暑中御見舞」もしくは「忌中御見舞」や無地のしで送った方が良いでしょう。

また、自分が喪中の場合、死を穢れととらえ、喪中の人からのお中元を「縁起が良くない」と気にする方も中にはいらっしゃる場合があるので、

お中元を贈ることでかえって相手に気を遣わせてしまう場合があります。

その場合は品物を贈る時期を少しずらすなどしてもいいかもしれません。

※本来「のし」とは表書きの横についているひし形の部分ですが、近年掛け紙のことをのしと呼んでいるのでその意味合いで本文に記載させていただきます。

 

お中元ののし紙について

お中元を贈る際の表書き(水引より上)は先ほど記載した通りになりますが、

熨斗(のし)下は名字だけでいいの?連名の場合は?と気になる方もいらっしゃるのではないでしょうか?

お中元の水引きは何度あってもいいことなので結び切でなく、蝶結びを選びます。

基本的にお中元ののし下は個人で送る場合苗字のみで大丈夫ですが、

上司に贈る場合などには姓名を記載するようにしましょう。

お中元 のし 連盟

また、連名で送る場合は目上の方の名前を右から順に記載しますが、

基本的に3名までとし、それ以上になる場合は代表者の方の名前だけを記載し、

その左下に「他一同」として別紙に全員の名前を記載するようにしましょう。

お中元 のし 連盟2

また、夫婦で出す場合は右が夫、左が妻の名前を書きます。

会社名+個人名の場合は真ん中に個人名を書き、右横に少し小さめに会社名を入れるようにしましょう。

 

こんなときどうする?

「お世話になったので今回だけお中元を贈りたい」という場合もあるかもしれません。

その場合「御中元」とすると毎年の恒例になり続きがちになるので、「御礼」とした方がよいでしょう。

その他、内のし(商品にのしを付ける場合)と外のし(包装紙の上からのしを付ける場合)がありますが、

宅配の場合や控えめにしたい場合は内のし、お寺や企業に贈る場合は外のしで贈ることが多いです。

※たくさんの人から届くため、一目見て誰から届いたものかわかるようにするため(※地域差有り)

 

お中元は日ごろお世話になっている方への感謝の気持ちを贈るものです。

目上の方や礼儀を重んじる方にはいい印象を持たれることに繋がるので、

失礼のないようにマナーを守って贈るようにしましょう。

 

お中元は誰に贈るもの!?

お中元 イメージ画像2

さて、誰にお中元を贈ったらいいかと疑問に思う方も多いはずです。

先ほどもお伝えしたように、「お世話になった方に贈る物」とすると、たくさんの方々に贈ることになりますよね。

その中でも、一般的な例として多いのは

・両親(親戚)

・仲人

・友人・知人

・勤め先の上司

・習い事の先生

・取引先

今挙げたかたに必ず贈る必要があるというわけではないので、

お付き合いの深さなどを加味する、こちらから初めて贈る場合は家族や職場の人と相談するなどしたほうがいいでしょう。

お中元を頂いた場合にお返しは必須ではありませんが、

贈っていない相手からお中元を頂いた場合は最低でもお礼状やお礼の電話をするのがマナーです。

また、注意したいのはお中元を贈ってお歳暮を贈らないということはないので、お歳暮も準備するようにしておいた方がいいです。

もし、そこまでしなくてもいいということなら、一年の感謝としてお歳暮を贈るようにしましょう。

 

【もう迷わない】お中元の相場は!?

予算

お中元を贈る相手が決まり、いくらものもを贈ったらいいのかと疑問になりますよね。

お中元の相場として¥3,000~¥5,000が一般的とされています。

 

送り先別の予算はこちら▼

・両親(親戚)・・・¥3,000~¥5,000

・仲人・・・¥5,000程度(3年間送り続けるのが一般的)

・友人、知人・・・¥3,000

・上司・・・¥5,000程度(¥10,000程度を上限にした方がいいでしょう)

・習い事の先生・・・¥3,000~¥5,000程度(指導料をいただいているなどの観点から近年受け取らないかたも増えてきています)

・取引先・・・¥5,000程度(¥10,000程度を上限にした方がいいでしょう)

※企業によってお中元やお歳暮を禁止している企業もあるのでリサーチしておいた方がいいでしょう(公務員などを贈与禁止)

※お付き合いの程度や周囲との兼ね合いなどによって前後することがあります。

※御歳暮より若干金額は低めの設定となっています

 

【こんなときどうする!?】お中元を贈っていない人からもらったら!?

贈りもの

お中元を「予想外の人からもらってどうしよう」となった方も多いのではないでしょうか?

経験がなければ何が正解かわからないと慌ててしまいがちなものです。

しっかりとマナーを身に着けてスマートに対応できるようにしていきたいですよね。

 

お中元が届いたらまずお礼を伝える

贈り主は無事に届いているのか、喜んでもらえたかなど気になっている方も多いはず。

お中元が届いたら電話やお礼状で届いた旨と感謝の気持ちを伝えることが大切です。

 

お中元はお返しすべき?

基本的にお返しの必要はありませんが、贈り主との付き合い方によってはお返しをした方がいい場合もあります。

同僚や、先方にお世話になっている自覚がある場合はお返しをするといいでしょう。

 

お中元のお返しの相場は?

相場としては半返し、もしくは頂いた品物と同等程度がいいでしょう。

とくに友人や同僚には同等程度の物を贈って大丈夫です。

お中元よりも明らかに高額なお返しは失礼にあたるとされているので気を付けましょう。

 

お中元の人気商品は!?

お中元 イメージ画像3

贈り物をするときに選んだものを相手に喜んでもらえるか心配ですよね。

お中元で人気の商品は、コーヒー・ジュースなどの飲料や素麺、ゼリーなどの夏らしいものや、ビールの詰合せギフトなどが代表的です。

その他、桃やメロンなどのフルーツ、アイス、ハムなども定番人気となっています。

最近では外食や旅行に行きずらいという方も多いので名店の味のグルメギフトもトレンドとなっています。

贈る相手の好きな物や家族構成を考えながら贈るといいでしょう。

また、取引先など企業に贈る場合はみんなで分けやすい個包装のものが選ばれがちです。

 

【注意】お中元で贈ってはいけないもの

熨斗(のし)マナーやお中元の知識がついてきたところで、

最後に抑えておいていただきたいのが贈ってはいけない品物です。

受け取った相手が不快にならないような品物を選びましょう。

・現金、金券(相手に失礼にあたります)

・はさみや刃物(縁を切るという意味があるため)

・靴・スリッパ(履物であることから踏みつけると連想されるため)

・ハンカチ(手巾れ「てきれ」という言葉が手切れ「絶交」という意味に通じます)

・お茶・海苔(賛否両論ありますが、仏事関係で贈ることが多いので避けたほうが無難です)

 

お中元を贈り忘れてしまったら

注意

なかなか忙しくて贈る期間を過ぎてしまった、という経験をされたかたもいらっしゃるのではないでしょうか?

そんな時は「暑中御見舞」として贈ります。

立秋を過ぎると「残暑御見舞」とするのがよいでしょう。

ただし、目上の方に贈る場合は「暑中御伺い」「残暑御伺い」(目上の方には「御伺い」とする)として贈るようにしましょう。

東日本だと8月7日以降、西日本だと8月15日以降が「残暑御見舞」「残暑御伺い」といったイメージになります。

8月末日までが理想ですが、暑さが去って処暑が終わる白露9月7日までに贈るようにしましょう。

いかがでしたでしょうか?

意外と知っているようで知らないギフトマナー。

是非参考にしてみてください。

 


ひろせ似顔絵

ライター:ひろせ

ギフトコンシェルジュ/歴:20年以上

営業を経てギフトコンシェルジュになりました。

最近、韓国ドラマにハマっています。

 


 
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